死者多数。道教ってそんなにヤバかったの?ヤバさの原因外丹法について解説!!

かるちゃー

みなさん

道教って知ってますか?

キョンシーというゾンビが出てくる映画で、

中国や台湾の仙人みたいな格好したおじいさんが

長ーいお線香炊いて

神棚っぽいところにろうそくを立てる 

あの道教のことです。

道教は功夫とか武術、気功、仙人にも関係があるって

なんとなーく知ってるというか知識がある人、いるかもしれません。

僕もそんな中の一人。

老子が開祖だ!! 

老荘思想の宗教だ!!

五行思想と八卦で占いができるんだ!!

という話があって

とってもコンテンツ満載で

めちゃ楽しそうな感じです。

でも、いろんな人に聞けば聞くほど思います。

はっきりした内容がないってこと。

その道教が何であるか?

解説していこうと思います。

今回は初回ですので最も衝撃的なエピソードがある外丹法について、解説していきましょう。

  

ズバリ道教って何?どんな宗教?

修行僧 道教と何か関係が? 仏教じゃなくて?

道教について一言でいうと

長生きしたいです教

だと断言してしまいましょう。

何故長生きしたいか? 

それはもうみんな死にたくないから、

であるわけなのですが、

単純にそれだけじゃないんです。

 

道教のゴールは「道」を理解すること

道教ですから道の教えなわけですよ。

でも何の道? 日本の武道とは関係ある?

いやいやありません。

道と書いてタオと読みます。

 

哲学者「老子」が提唱した概念。タオって何ですか?

道教の神々の像

紀元前6世紀の頃の伝説的人物 

老子が提唱する「宇宙の法則」のようなもので、

人には理解することができない考え方です。

理解するには人でなくなる必要があるわけです。

道教の開祖は老子だといわれています

老子は人ではなく、

神に近い存在だと信じられています。

人ならざる存在。それが、仙人なんです。

 

仙人なら「道」を理解することができる

「タオ」を理解するために、

仙人になる修行をするのが本来の目的です。

現在でも道教のお寺では仙人になりたい方が修行をしています。

理解するには仙人にならなくっちゃ!!

ってめっちゃ地味なゴールですね。

オタクじゃん。

誰がそんな

オタクのロマンがたくさん詰まった、

使えるとあんなことやこんなことが

自由自在になるかもしれない、

怪しい技術を勉強したいんでしょう?

しかし、道教は発展します。

なぜなら

仙人のコンテンツの中には

長生きできちゃうスキル

が存在するんです。

そのコンテンツをどうしても発展させたい人がいます。

現世に思いっきり未練のある人

って誰だと思います?

この世の中で

誰にも文句言われず、

なんでもやりたい放題な

ハッピーな人。

それは皇帝です。

長生きしたい!! 

自分が皇帝であることを維持し続けたい!!

そんな不純極まりない

どうしても政治の世界から引退しない

既得権益のかたまりの

政治家のジジイが持っているような

クソな欲望により、

ヤバい発展の道をたどるわけなんです。

 

実は昔ヤバい宗教だった道教

道教のシンボルといえば太極図 八卦も有名

仙人になるための手段はどうしたらいいでしょう?

仙人になるパワーを手に入れることができる方法がわかりません。

その方法が何であるかってのを特定しなければいけません。

そこで道教の道士や学者たちは考え、

「外から仙人になるパワーを取り込んだらいいかも……」

という結論にたどり着きました。

食べ物としてエネルギーである「気」を

後天の気として口から摂取する外丹法という方法です。

  

外丹法 名前の由来

外から後天の気を取り込むから外丹法というのですが、

丹とは何でしょう?


丹は赤色の意味で使われている。これは鉱物の名(硫化水銀)からの転義である。これを古典漢語ではtan(呉音・漢音でタン)という。これを代替する視覚記号しとして丹が考案された。
なぜ丹が硫化水銀という鉱物の名を表すのか。ここから字源の話になる。この鉱物は地中から採掘するので、採掘の環境や方法による図形化が工夫された。これが井桁のような枠と、その中に記した「・」の符号の組み合わせで造形された。これが丹である。

引用:常用漢字論

すでにやばい感じが立ち込めています。

外から水銀を入れちゃうの……?

 

ダメなのに流行った外丹法。激やばサプリを飲んで死者多数

シンシャ(辰砂) Cinnabar

ズバリ外丹法とは水銀を摂取する方法だったわけです

現代社会ではありえない方法です。

根拠に乏しく、

縁起がよさそうなことを試しにやってみたというような

体に与える影響を無視した内容だったんです。

これが多くの悲劇を生みました。

水銀を服用してしまい、

水銀中毒により精神に異常をきたしてしまうこと、

身体に重度の影響があることは、

現代の日本では、誰もが知っていることです。

秦の始皇帝から始まり、

唐の時代までに大勢の皇帝がそのために亡くなりました。

長生きしたいからって、

逆効果なことをしてしまった背景には訳があります。

 

だって昔の本に書いてあったんだもん。

陰陽五行説など過去の偉い人が書いたといわれる書物から

知識を引用して、

それを根拠として「効果がある」と定義してしまったんです。

検証もしないままに。

秦から唐(唐だけで6人は死んでいるそうな)

なんでこんなに長い期間

たくさんの皇帝が死んでいったのに

信じられてきたのか?

おそらくは、

昔の偉い人が考えたから…とか

こんなに長いこと語り継がれてきたんだから…とか

力技で支配してきた人に対して、「違う!!」といいにくい風潮があったこと。

年長者はエライ!!という儒教的な考え方が根付いていたことにより、

このような残念な結果となってしまったんですね。

現代社会においても、よくわからないクソな風潮がいまだに残ってるってこと、

ありますよね。

この800年続いた外丹法ブームは結局「ヤバかった」ため、

衰退していきました。

 

まとめ

  • 道教は「長生きしたいです教」
  • 道教のゴールはタオの概念を理解すること
  • タオを理解するには仙人にならないといけない
  • 長生きしたい皇帝が道教の発展を推し進めた
  • 異論を唱えられない環境が800年も続く悲劇の原因

ほっといたら人が死んでも1000年近くつづいてしまうなら

悪習は大変なことが起こるか誰かが変えようとしないと変わらない。

変えなきゃいけないことは、

誰かが前に立って旗をふらなきゃいけないんだってことですね。

さて、道教はヤバかった過去がありましたが、

道家による哲学や科学の進歩、があったわけで

これから他の道教コンテンツについても触れていきます。

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コメント

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